群馬にはかつて約1万3,000基もの古墳があったといわれています。埴輪の数も多く、国宝や国指定重要文化財のうち、なんと45％は群馬から出土されています。
なぜ群馬に古墳が密集しているかというと、交通の要衝地だったためです。東日本へ勢力を広げたかったヤマト王権にも重要な地域として認められ、結果として豪族が多くの古墳をつくったといわれています。さあ、古墳を巡って古代群馬の繁栄を体感しましょう！

国指定史跡の宝塔山古墳は墳丘全長60mで、7世紀半ばに造られました。三段築成になった墳丘が、外から見ても良く分かりますよ。石室にはきれいに加工された切石を巧みに積み上げる「截石切組積」という手法が採用されています。

3世代にわたる3基の大型前方後円墳が集結して築かれている古墳群のなかの1つ。つくられた当時の様子を正確に復元した貴重なもので、古墳に登ったり石室を見学したりも可能です。

出土品のすべてが国宝に指定された、注目を集める古墳です。横穴式石室の大きさや埴輪の見事な造形など、どれも見応えあり！華やかな副葬品の数々は「群馬県立歴史博物館」で観ることができます。

6世紀代の古墳としては東日本最大級で全長150mあり、国の史跡になっています。高さ110cmもの巨大な円筒埴輪には7本の筋があることから、被葬者の身分が高いことを表しています。